地球は微妙なバランス下に存在している

 地球がどれほど貴重な星であるか、私たちはもっと考えてみたいものです。

●地球は太陽から程良い距離(1.5億km)、程良い大きさ(直径1.27万km)で生まれた

 このことにより、適度な温度と重力を持ち、そのために大気の衣が生まれ、水が存在できたということであり、そして生命が誕生したということになるのです。
 同じ運命のもとに生まれた他の惑星はちょっとした条件の違いにより、生命を発生させ・維持する条件を持つことができませんでした。また、このような好条件を持って生まれた星が、少なくとも銀河系ではまだ一つも確認されていません。どれほど地球が極めて希なバランスの上に成り立っているかがよくわかります。

 ちなみに、大気の衣(定義の仕方にもよりますが)は、地球を直径1mの球形とすればわずか数ミリにしかすぎないということを考えてみても、いかに危ういバランスの上に私たち生命が存在しているかを理解することができるでしょう。

●人類の歴史は地球の歴史のほんの一部

 地球は、約46億年前に誕生したと言われています。そして、生命が誕生したのが30数億円前、その間、地球のちょっとした変動は、様々な生命を途絶えさせてもきているわけです。
 恐竜が絶滅したのも約6500年前(白亜紀)の初夏、直径25Km程度の隕石が地球に落下したことによってであろうというのが、最近の定説になってきつつあるようです。あばたで一杯の月の表面をみれば容易に予想がつくように、同様の隕石が今後も地球に落下してくることはこれからも十分あり得るわけです。
 人類は400万年前に生まれたということになっているようです。地球の歴史を1年間に例えれば、人類は12月31日の最後の最後、2・3秒のところにいるに過ぎません。現在の地球環境問題とは関係なく、少なくとも現在の人類の末裔が永遠に地球上に存在し続けることは不可能なわけです。

●地球と月の関係も微妙

 地球と月の関係も密接な環境があるようです。
 新しい生命が誕生するのが明け方が多いというのは、月のサイクルと関係があるという人もいます。
 9億年前には1日は18時間だったという説があります。つまり地球と月の引力の関係から、徐々に地球の自転の速度が遅くなっているというわけです。この間人類にとっても極めて長期間ですから、この程度の変化であれば、人類も適応していけることでしょう。しかし、急激な変化に対しては、70年の生命を持つ人類ではとてもそれだけ適応が困難になるわけです。

 

 「地球を守れ」とは言いますが地球はどのようにも存在しつづけられるわけです、実は守るべきなのは「地球」ではなく、「人類の生存」であることをもっともっと強く認識しなければいけないのではないかと思います。

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