近年は、景況の悪化もあって、なかなか面的整備事業の進捗が思わしくありません。この地区では、地区整備の核でもある数haの開発計画が、十分市民合意が得られていないということから、計画を一旦は白紙として、根本からの見直しが行われることになりました。
 こうした計画は私のところでは得意とするところです。その当初段階から、どのように計画が変化していっているかご覧下さい。


天童市鍬ノ町地区23街区整備構想(わくわくランド)


 こうした計画は、常に事業的な検討をバックデータとして所有しながら、市民を始め関係者の合意を形成していく必要があり、単純には進められません。しかし、ともすれば、各地の実例などを参考にして進めれば何となく出来ていってしまうような気になるといところが最も問題でもあるのです。
 つまり、どこにでもありそうな地区整備になってしまって、その結果、ますます財政を圧迫してしまう懸念もないわけではありません。

1)最初のイメージ

 下図は、市の意向によりたたき台として作成したものであり、地区全体としてのコンセプトや、施設の建設・運営計画が不十分です。今後、さらに変化していくと考えられますが、最初のたたき台案としてここに示させていただきます。

 こうした計画の重要な点は、計画的に組み立てられたコンセプト、まちづくりの基本的考え方を堅持しながら、時代の変遷の中で、いかに事業性を保ちながら事業を進めるか、ということです。事業に影響する様々な要件に振り回されてもいけませんし、あまりにコンセプトに縛られていてもいけません。

2)途中段階での考え方

 下図は、検討の中で地区整備の考え方・デザインの方向が変わっていく様を表しています。
 但し、この案はあくまでも概念的な表現のものであり、中央の広場は象徴的な空間として円形で表現しています。(一度こうした案を作成してしまうと、その後においてもこうした案に引きずられがちとなります。気をつけないといけません)

3)施設イメージが出そろった頃の案

 平成11年9月頃。この頃には、民間施設の基本的な方向も固まりつつあります。私たちは、広場全体の整備イメージを固めると同時に、民間施設を含む全体的な調整を行っています。この秋には、民間施設は工事着工をし、来年6月にはオープンすることとなっています。これはかなり厳しいスケジュールです。

 
地区の全体イメージ

 
民間施設:ビアレストラン・物産館(左)とオルゴール館(右)

 民間施設のオープンに先駆けて、地区の名称をインターネットで公募しました。その選定結果が「わくわくランド」です。
 さらにそれに合わせて
「ロゴ」を提案させていただきましたが、民間施設の方で作成していたものに決定しました。わたしは、絶対当方の提案のものの方が優れていると思うのですが、皆さんはいかが感じるでしょう。
 当方は市からの委託業務に関連して勝手に提案させていただいたものなのでボランティアでのデザイン作業です。こういうところ、公共からの委託では殆どといって良いほど経費を見てくれるところはありません。予算化の話をしていても殆ど期待できません。(;;)

4)交流会館(地域交流センター)のイメージ

 上記民間施設に対面して地域交流センターの基本的なイメージを提案しています。これは、あくまでも、今後、具体的な検討を進めるための素材としているものです。


 

5)工事中

 2000年3月現在、6月10日(時の記念日)のオープンを目指して急ピッチの工事が進行しています。
 下のムービーの中で左側に大きな空間が見えるのは平成12年度工事予定の多目的広場で、さらに左には天童温泉街があります。

 

AnimeGifファイル(1.6Mb):特別なソフトがなくてもOK

 

 

6)完成

 基本的な施設が完成した地区の現在(2001年〜2002年7月)の状況です。

  

 地区6ha全体の周囲です。右手には、民間の経営する物産販売・飲食施設が見えます。

主要なエントランス部分です。
ゲートを示すポールの向こうには民間によるオルゴール館が見えます。
敷地の外周部と同じく、官民の境界を消しながら全体を一体化させています。

 

  

6ha地区の中央における多目的広場です。
まだ周囲の緑が十分成長していないため、広場を囲う感じは十分ではなく
ややだだっ広い感じを受けるかもしれませんが、そうでもありません。
比較的こじんまりとしたスケールであり、安い素材をうまく生かしながらも
比較的心地よい空間が形成できているのではないかと自負しています。

 

同じ広場の夜景です。
向こう側に見えるのは、エントランスの5本のポールです。

 

7)平成14年度手づくり故郷賞応募VTR

標記の応募のために作成したビデオ画像です。

残念ながら入選はしませんでしたが、

広場の現在の様子がよく表現できていると思います。

天童市わくわくランドの平成14年度手づくり故郷賞応募VTR
AVIファイル(4.9Mb)です。自動的に再生されない場合は、ダウンロードしてご覧下さい。


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