都市のマスタープランには、都市づくりのための基本的な戦略の確かさとともに、膨大な情報の分析、それを的確にわかりやすく表現する技術が、職員参加・市民参加を促すためにも重要な意味を持ってくると考えます。

横浜市土地利用計画
 これは、土地利用計画に係る作業を多様な側面について検討し、とりまとめたプロジェクトの事例です。図面をコンピュータデータ処理することにより様々な図面表現を容易にしています。どのような表現が適切か、いろいろなシミュレーションを行いながら、完成イメージを描くことができるのは最大のメリットではないでしょうか?
 しかも、この作業を計画作業の中で行うためには、アウトプットする度に費用がかかってしまったり、何日もかかってしまったりするような大型コンピュータでは不可能なことです。
 下図では、土地利用の現況、それを模式的に整理したもの、将来の都市構造の概念的な表現をしたものです。また、土地利用の各要素を取り出して分析を行ったり、特定区域だけを取り出して分析したりといった作業での参考例です。(以下の図は、実際のものとは変えてありますし、あえてモザイク化しています。雰囲気を感じとって下されば幸いです。)



 土地利用現況図と将来構想図は、基本的な凡例が同じでも、その土地利用の特質の差や範囲のくくり方が微妙に異なってくることが一般的です。検討途中での修正も頻繁に必要になってきますし、それに対応できるようにしておかなければなりません。しかも、そのエリアの面積も必要となってきます。そうした時、このような簡便なデジタル情報は大いに効果を発揮してくれます。
 ただ、ここに示しているものは、あくまで計画途中のものであり、最終的な結論とは異なるものであることをお断りしておきます。

 さらに将来の都市利用構想図は、度々都市構造の概念的な表現として作成されることになります。その絵的表現は、誰にも理解されやすく、しかも美しい表現が求められます。それは様々な試行錯誤の中で決定していきたいものです。そうした場合にも柔軟に対応できるのがコンピュータデータです。
 しかも、これは、手作業に劣るような表現しかできなくては困るわけです。


 コンピュータデータの最大のメリットの代表的とも言えるものは、必要な情報のみを選択したり、不必要な情報にはマスキングをかけたりして消してしまうことができることです。
 これらの図では、コンピュータデータの中から居住環境に関連する情報のみを抽出して表現したり、市街化調整区域のみを表現するということをしているものです。

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